2021年4月時点の仕事環境

目的

気付けば、パソコンの設定ばっかりしている。仕事に使うよりも、設定している時間の方が長いんでは?と思うぐらいだ。

いろんな設定を試すから、新しいpcを買ったときに、同じ設定を再現することができなくなる。 普段から自宅、職場、モバイルと基本的に3つのPCを使っているから、これらの設定を同期するのも大変で、つい、適当な設定をしてしまう。

もうここらでちゃんと自分なりの使いかたをメモする場所を作らないと、なにがなんやらわからなくなる。

おまけに、「PCのおすすめの使いかたってある?」とか聞かれることも多いけど、説明しにくい。 僕はかなりPCをカスタマイズして使っているけれど、たぶん、聞くほうはその詳細を聞きたいのではない。 なにかストレスに感じていることがあって、それを解決する方法を探しているのだろう。 でも、質問に対して、こちらから聞きかえすのもどうか。

考えた末に、「話せば長くなりすぎるので、まあ、適当でええんちゃう?」と答えになってないようなことを口走り、自己嫌悪に陥る。

ほんとは僕の使いかたはそんなに複雑ではない。用途が多岐に渡るから、目的ごとにそれぞれカスタマイズしているだけだ。

ちなみに、PCの設定って、ハードもソフトもどんどん変わっていくから、最新の情報が大切だ。新しくて、実際に使っている人の情報といってもいい。 ネットには、どこかからコピペしてきているだけのアフィリエイト目的とか、会員獲得を目的としたサイトも多いので、きちんとした情報を見極める力も求められる。

今回ここで記すのは、僕がたくさん痛い目に遭いながら、実運用している方法だ。 過去に試したことよりも、今の方が便利なのは確実なので、「今」をきちんと説明しておこう。 そして、事情が変わればアップデートしていく。

とりあえず、2021年4月現在、現役の活用方法だ。

僕が新しいツールや設定を試して痛い目をみている様子は、このブログの他の記事やツイッターなどで発信している。 そういうのが好きな人にはおすすめだ。

自分でもかなり人柱成分が入ってるなあと思う。

僕の仕事スタイル

概要

パソコンを使うということは、ずいぶんと変化してきた気がする。 僕がパソコンを使いはじめたころは、半角カナをようやく表示できるレベルだった。そのころ僕にとってのパソコンは、ゲームのプログラムを入力して遊ぶツールだった。

それからしばらくそんな使いかたが続き、大学の4年になって、PCを情報整理に使いはじめた。 といっても、ワープロソフトを使ってひたすら文書を入れる感じだ。

大学院に入ると、計量経済学を学びはじめたこともあり、またプログラミングに使いはじめた。レポートもPCで書くようになった。

そして、大学院の2年時には、テキストデータベースを開発して研究資料の整理に使うようになった。それからは、パソコンはデータを収集・整理することと執筆、そしてプログラミングのツールになった。

もちろん、これらに加えて情報収集とか遊びとしてWebサーフィンもする。

僕はこれらの業務のうち、データの閲覧に関することはタブレットに移行しようとしてきた。また、データの収集のうち、手書きのものについても手書きノートからタブレットに移行しようと努力している。

僕は研究にRとPythonを使っている。研究結果の執筆や講義資料の作成、さまざまなレポートの作成に文書を執筆することが多い。

つまり僕は、PCを使って、プログラミング(と数値計算)、執筆、プレゼンテーションの作成を主に行なっている。

コミュニケーションはGmailとSlackだ。

ゲームはPCではしない。

以下もこれらの要素に分けて書いていく。

ハードウェア

PCは、Dellの13インチノートPCをメインに使っている。 画面のアスペクト比が4:3のものを選んでいる。PC作業をするなら、縦幅が重要だと思う。

最近のワイドディスプレイは、横が長すぎて、肩が凝る。 縦幅の狭い穴から覗きこんでいるような、そんな感覚。下から上を覗く感じ? ワイドディスプレイは、ビデオを見る人のもので、書類作業をするためのものではない。 ノートPCもタブレットも売れない、Apple製品の一人勝ち、的な話があるけれど、Apple製品は基本的に4:3だ。だから選ばれているのだと思う。 仕事をしたいなと、PCやタブレットを選びに来ている人にビデオ用(エンタメ)の製品を薦めたら、それは買わないだろうって思う。

自宅や研究室では、Dellのノートに外付けキーボードとディスプレイをつけている。 ただ、それぞれの場所にデスクトップはあって、重い作業をするときはデスクトップをできるだけ使うようにしている。

デュアルディスプレイがいいなと思うけれど、まだ踏んぎれていない。。

キーボードにはこだわりたい。Happy Hacking Keyboardを使っていたりしたこともあったけれど、職場と自宅に揃えるまでには至らなくて、自宅ではLogicoolの1万円弱のキーボードを使っている。 職場では、Macのワイヤレスキーボードを使ったり、デスクトップにおまけでついてきたキーボードをつかっている。

スキャナは多用する。 ScanSnapが便利だけど、自宅では複合機を利用している。うちのは、CanonのMB5300シリーズの最初のモデルだ。スキャナは書類をまとめておけば一枚ずつスキャンしてくれる機能(MDF)が必須だ。 一枚ずつおいてスキャンするものはめんどうで、書類整理の目的ではやがて使わなくなる。

MB5300シリーズは、年賀状とか写真を印刷しさえしないのなら、とても使い勝手がいい。 最近は年賀状印刷は業者だし、写真プリントはコンビニを利用している。

振り返ると、プリンタの使用頻度はすごく低くなってきている。一番多かった書類を印刷して押印して提出が少なくなってきた。 大きな複合機をやめて、ScanSnapだけにする時期かもしれない。 そして、どうしても必要な書類はコンビニでも印刷できる。コピー代くらいなので、大きな複合機を家に置いておくよりもはるかによい。

FAXは、使わない。 一人暮らしならまちがいなく、廃止している。固定電話も同様だ。 これらは、家人の希望で残してあるが、単なる場所のむだだと感じる。

日常使用する電気器具をできるだけUSB充電のものを使用している。それも、USB-Cのものに変えていっている。 USB-Cのパフォーマンスがあれば、たいていのADアダプターをUSB-Cに変更できると思ってみつけるたびに変更している。 今のところは、電動シェーバー、電動歯ブラシ、乾電池の充電器、ハンディ掃除機あたりをおきかえた。

執筆環境

文章

自分の仕事を振りかえると、やはり執筆をしていることが圧倒的に多い。 それだけに執筆環境にはこだわっていて、しょっちゅういろいろなものに手を出している。

ただ、昔からWordで論文を書いたり長い文章を書いたりすることはない。 文章を書くというとワードプロセッサで、というイメージがあるかもしれないけれど、僕はテキストファイルで文章を作成する。 必要に応じて、必要なフォーマットに変換する。

文章を書くときには、アウトラインプロセッサという、画面の左側に目次を出しながら執筆できるエディタを基本的に使っている。 ちなみに、博士論文と最初の本(ごみ問題と循環型社会)自作のアウトラインプロセッサで書いた。 2冊目の本(ごみの環境経済学)以降は、Emacsのorg-modeで執筆している。

最近はRの関係でMarkdownでも書くことが増えてきていて、あまり書式等にこらないものはMarkdownで書いてしまう。

org-modeとMarkdownのどちらがいのかというと、やはりorg-modeがよい。 それはそうなんだけど、org-modeはemacs用のツールなのでフルに機能を利用しようとすれば、emacsを使うことになる。 他のエディタも使いたいとき、使わざるを得ないときには、Markdownで書いている。

今書いているこのブログの記事はMarkdownで書いている。 このブログを書いている様子は以下のような感じだ。

計算、図表作成

Wordは最低限しか使わないけれど、ExcelとPowerpointはわりとよく使う。 特にPowerPointは図の作成に便利なのでよく使う。

Excelはちょっとした計算とかグラフ、表の作成に使うことがあるけれど、最近、ちょっと利用頻度が減ってきた。 その代わりに、RやPythonで計算結果をグラフにする頻度が増えてきた。

計算の結果を図表にするのは、Excelが一番便利だ。 ただ、計算結果が変わると、一気にめんどうになる。 結果をWordに貼りつけたりしていると、もう悪夢だ。 昔はOLEとかいう仕組みがあり、Excelの図表がかわれば、それを貼りこんだWordの文書も連動して変わっていた。 それが今でもどれだけ機能しているのか、よくわからなくて、結局使っていない ついでに言うと、Excelで作成した図表は、「図としてはりつけ」が一番きれいだ。これをすると、図表はただの図になってしまうので、Excelとのリンクが切れてしまう。

この点、図表をExcelではなく、Rで生成するようにして、結果のコメントをR MarkdownとかLaTeXで書くようにしておくと、図表は常に最新版を使用できる。 研究論文でよくある、図表一覧を別ファイルで提出するばあいは、これをWordに変換してしまえば、楽だ。

開発環境

これは別途記す。 基本的にemacsとVisual Studio Codeを行ったりきたり。

一時期、Visual Studio Codeに移行しようとしてたけれど、やっぱりemacsは手になじむなあと思い、少しずつemacsに戻っている。

Windows Terminalがそれなりに便利。

[ ] Windows Terminalで管理者権限のPower Shellを起動したい。

データ、資料の管理

データは基本的にクラウドにおいている。

職場でGoogleとOneDriveを契約しているので両方使っている。 どちらがいいかはよく分からないけれど、今はOneDriveをメインにして、Googleをサブ的に使っている。

資料は、年度ごとに管理している。 過去2年分のデータをPCに保存するようして、あとは必要に応じてクラウドから読み込む。

3月の半ばころになって、だいたいその年度の仕事にめどが立ったら、その年度のフォルダを作成する。 (2020年度だったら、2020) 作成したフォルダの年度に作成したファイルをそこに全部移動する。 そして、ドキュメントフォルダに01urgentと02work, 03referencesという3つのフォルダを作成する。これらのフォルダは、エクスプローラーのクイックアクセスにピン留めする。

これら3つのフォルダの使い分けは、01urgentが、今とりくんでいる仕事で、関連ファイルが一つしかないもの。作業が終われば削除するか、03に移動する。 02work以下には、たくさんフォルダがあって、仕事ごとに分かれている。 03referencesは、雑多なファイルをいれておく。 ネットからダウンロードした資料も入れていたのだが、最近はリンクだけ保存して都度ダウンロードする方が多い。

年度末に作成したフォルダの中身は基本的に変更しない。 年度末ぎりぎりまで修正するものもあるので、4月半ばをめどにフリーズする。 といっても、気持ちだけなので、変更はいつでも可能だ。ただ、やらないことにしている。

過去の資料が必要でそれを変更する必要があるときには、01か02にコピーしてから編集する。

1997年からこの方式で運用している。 手動バージョン管理のようなものだ。 この方法をとらないと、「いつか使うかも」と思ったファイルが、ゾンビのようにフォルダにたまる。 「なぜこんなにファイルが多いんだ?」と思ったときには、ゾンビから必要なファイルをすくいだすはめになる。 そんなのめんどうだから、とりあえず今必要なファイルがみつかれば満足して、整理はまたそのうちとなる。

何年も同じフォルダを使用している人は、ここでそれらを全部、Archives2020とでもなづけたフォルダに全部つっこんで、必要になったらそこから、01か02にコピーしてから編集するようにするとよい。 最初はもちろん、探すのが大変だ。 けれども、2ー3ヶ月もすれば、ファイルを探す時間が劇的に減る。

そして、2年前のファイルを使うことがまずないことにも気づくはずだ。

よく使うアプリ

ブラウザ:Chrome

PCを使っている時間の大半はブラウザを見ている。

Gmailと職場のグループウェアが業務での用途だ。ネットサーフィンもけっこうするし、買いものもする。

Chromeを使う理由は特にない。Firefoxも好きだ。 Edgeも中身がほとんどChromeと同じなので、嫌う必要はない。単にChromeで満足しているから、手を出していない。

最近、Chromeが起動時にアカウントを聞いてくるようになり、なんだかうざくなってきた。

[ ]これは自由研究として、解決したい。

Webサービスでもっとも使うのは、Pocketだ。これは、ニュースなどで気になるものがあれば、保存しておいて、あとで読めるツールだ。 スマホやタブレットに設定しておくと、Googleニュースなどのヘッドラインで気になるものを簡単に登録しておける。

あるテーマについて調べるときも、まず適当に検索して出てきたページをざっと読んで気になるなら保存、次のサイトを見る。大事そうでなければスキップ。これを繰り返してしばらくすれば、そのテーマに関するそれなりに使えるリンク集ができる。 そして、余った時間にリンク集にあるページを読む。 こんなやりかたをすれば、効率的に新しいテーマについて知識を得ることもできる。

最初のネットサーフィンの段階では、できるだけたくさんのページを閲覧するのがコツだ。 そして、保管する際にテーマにあったタグをつけておく。

パスワード管理:Bitwarden

長らくLastPassを使ってきたけれど、ライセンスが変更されたのを機に移行した。 使い勝手はたぶんあまり変わらない。

メモとTodo管理:Evernote, notion.so, org-mode

迷っている。

org-modeがベストなのだが、PCをいちいち起動するのがめんどう。

emacs

emacsは長らくwslを使っていたが、ファイルのドラッグドロップを使いたくなってWindows版に移ることにした。

Windows版もずいぶん使いやすくなっているので、あまり意識せずに使用することができる。 ただし、僕は設定でWindowsをUTF-8で使っているのでそこだけ注意が必要だ。

! (余談:zipファイルを解凍するとファイル名が文字化けしてしまう。たぶん、ファイル名の文字コードがShiftJISなんだと思う。これ、なにげにストレス。解決方法をいずれ探す。)

細かいツール

切り取り&スケッチ(Windows + Shift + S)
しょっちゅう使うショートカットを覚えると便利。このアプリ、以前はSnipping Toolという名前だった。それが刷新されて、名前が変わってちょっとストレス。Windowsは、Windowsキーを押してアプリ名を入力すれば起動できる。アプリ名はたいてい英字なので、ランチャーでは英字を使う。が、このアプリは日本語なので、kiritoriでは起動しない。

特に工夫もなく使っているツール

PowerPoint(プレゼンテーション)
普通に使用している。 すごい活用方法も特にない。
Slack
通知を最小限にして、仕事に割りこまれないように注意している。
zoom
便利だ。みんなが使っているから、他の選択肢はない。
ビデオ収録、編集
OBS Studio, avidemux
Hugo で構築されています。
テーマ StackJimmy によって設計されています。