9月に来て、3ヶ月が経ったので、留学期間はあと4分の3になった。僕の職場は一回しか留学を認めてくれないので、転職しない限り、現役では最後の留学だ。
デンマークはもう冬で、毎日10度以下だ。 こちらは、一日のうちに天気がころころと変わり、晴れ間がのぞいたかと思うと雨が降っていたりする。
さて、このタイミングで日本にどうしても気になることがあって、一時帰国することにした。 明日、出発するのでいろいろと準備をしている。 iPadにコンテンツをダウンロードすることが、いちばん時間をかけている事かもしれない。 日本に帰れば、データはクラウドからダウンロードすればいいので、それまでの間、ちょこっとした仕事ができて、退屈しなければそれでいい。
今まで、1ヶ月以上海外位に滞在したことがなかったので、これが初めての長期滞在だ。 さあ、どんな事が起きるかな? と勢い込んできたのだが、あまり大したことも起きずに、3ヶ月が過ぎた。
なんというか、四六時中こどもの相手をする他は、ただ、本務がないだけという感じだ。 もちろん子どもの相手は大変というか、時間をすごく取られる。 こちらが集中して仕事をする時間をくれないので、大したことはしていないのに時間ばかりが過ぎていく感覚だ。 正直、こどもがいなければ、一人で来れば、もう毎日自分のしたいことができるので、研究に割く時間も自ずと増えるはずだ。
それもようやく、二人の子どもが学校と幼稚園に行くようになり、その生活に慣れてきてくれたので、親も時間ができてきた。
そんなところが3ヶ月が経ったところだ。
これからの9ヶ月は、じっくり研究したりできるかなあと期待している。 帰るまでに、手掛けている論文3本を仕上げたいのはそうなのだが、それ以外に、こちらの事情をいろいろと見て回りたいと思っている。 エネルギー関係やごみ関係もそうなのだが、それ以上に、人々の意識と行動を見ておきたい。
デンマークにいるといっても、コペンハーゲンはやはり都会で、見渡す限り、畑はない。 郊外に出れば緑はたくさんあるのだが、あれはたぶん、家庭菜園だと思う。 僕が見ておきたいのは、農場と呼べるような大規模な農家のことだ。 特に、風力発電や地域熱供給が併設された農場地域。
頼めばすぐに視察スケジュールはできそうなので、今はとにかく、どんなことを質問するのかということをまとめておきたい。